山行記

山行記 六ツ石山 2025.10.25.

山登りは晴天でないと面白くないのであろうか。私はそんな疑問を抱え、雨予報の中、奥多摩の六ツ石山へ向かった。天候によって山行計画、装備の準備や環境(快適さや難度)は大きく変わる。それらを受け入れることにより、今まで感じることのなかった山に入り込むことが出来るのではないだろうか。そこは未知の世界ともいえるのではないか。
晴耕雨読(書評)

幻獣 ムベンベを追え を読んで

アフリカの奥地にある湖に生息する「ムベンベ」という幻獣を探査すべく、コンゴのインテリ、先住民、そして未知の世界を渇望する早稲田大学探検部時代の高野さん率いるコンゴドラゴンプロジェクトのメンバーが繰り広げるカオスな探検紀行。
山塊

深夜特急1 -香港・マカオ- を読んで

放浪記の名著、深夜特急を50過ぎで初めて読みました。本来ならば若者が海を越えた世界に思いをはせ、悶々とする自分の状況を打開するきっかけになるような紀行本である。私はその若者が旅に向かうきっかけになるであろう本書を読んで自分の若き日を回想する事が出来ました。そして時間を弄ぶような、そんな稚拙な旅であったように感じた自分の旅もそれなりに素晴らしいものであったのではないかと、そんな気持ちになりました。中年フェーズの方にこそ、あの頃若かった自分の時代の物語を感じて頂きたいと思います。
山行記

アラシ 奥地に生きた犬と人間の物語 を読んで

著者、今野保さんの幼少期から生活を共にしてきた犬たちと、厳しい北の大地(山間)で繰り広げられる物語。生き物と暮らすということの意味・意義を再確認することが出来る名著である。
山行記

小川山 川上村 廻り目平キャンプ場 その①(2025.07.20.)

7月の三連休、家族でボルダリングをしに小川山へ向かった。天候に恵まれた三連休中日、廻り目平キャンプ場はたくさんのクライマーで賑わっていた。我が家は静かな石楠花遊歩道エリアでノンビリと岩登りを楽しんだ。
晴耕雨読(書評)

世界最悪の旅 スコット南極探検隊 を読んで

南極大陸の極点初到達競争に敗れたイギリス・スコット隊であるが、そのスコット隊の行進活動を彼らの遺書となる日記や祖国の家族や民衆にあてた手紙から紐解いていく。全滅した隊員と一緒に研究探検や途中まで南進を行ったチェリー・ガラードによる極地探検の古典である。
山塊

山塊(奥多摩偏)⑨

富田新道登山道入り口から唐松橋へ進み、初夏の長沢谷に降り立った。ほぼ初めてと言っていい沢登り、渓流遡行を前に期待と不安で胸が高鳴った。あの沢の先は未開の地(自分史上)であり、その地に足を踏み入れた時、私の思考はどのように働くのか...
晴耕雨読(書評)

アムンセンとスコット を読んで

アムンセン隊(ノルウェー)とスコット隊(イギリス)が繰り広げた「史上最大の冒険レース」とは。南極点という未開の極地を人類が初到達するまでの両隊の紀行記録。
山塊

山塊(奥多摩偏)⑧

昨年末より歩いている奥多摩の山行。いよいよ寒い冬が過ぎ、約三か月ぶりに春の装いを纏った山塊に戻ってきた。あの静かな山塊が何やら賑やかに...春の訪れは生きるもの全てをワクワクさせるのであろう。
晴耕雨読(書評)

エスキモーになった日本人 を読んで

【タイトル】エスキモーになった日本人【著者】大島育雄【出版社】文藝春秋(1989.08.01.発売) 大島育雄さんの名前は北極関連の書籍でよく出てくる。記憶が曖昧であるが、角幡雄介さんの極夜行を読んだとき、世界最北の村であるシオラパルクを知...