晴耕雨読(書評)

晴耕雨読(書評)

太陽の子 を読んで

新聞記者・ルポライターである三浦英之氏が、今もコンゴに残る日本人残留児の現状や諸問題に真摯に向き合い、日本で暮す彼らの父親を捜索する。コンゴという国の成り立ちから今に続く、人間のもつ身勝手な特性、その事態に翻弄される日本人残留児の今を知り、考えさせられた著者渾身作であると思う。
晴耕雨読(書評)

幻獣 ムベンベを追え を読んで

アフリカの奥地にある湖に生息する「ムベンベ」という幻獣を探査すべく、コンゴのインテリ、先住民、そして未知の世界を渇望する早稲田大学探検部時代の高野さん率いるコンゴドラゴンプロジェクトのメンバーが繰り広げるカオスな探検紀行。
晴耕雨読(書評)

世界最悪の旅 スコット南極探検隊 を読んで

南極大陸の極点初到達競争に敗れたイギリス・スコット隊であるが、そのスコット隊の行進活動を彼らの遺書となる日記や祖国の家族や民衆にあてた手紙から紐解いていく。全滅した隊員と一緒に研究探検や途中まで南進を行ったチェリー・ガラードによる極地探検の古典である。
晴耕雨読(書評)

アムンセンとスコット を読んで

アムンセン隊(ノルウェー)とスコット隊(イギリス)が繰り広げた「史上最大の冒険レース」とは。南極点という未開の極地を人類が初到達するまでの両隊の紀行記録。
晴耕雨読(書評)

エスキモーになった日本人 を読んで

【タイトル】エスキモーになった日本人【著者】大島育雄【出版社】文藝春秋(1989.08.01.発売) 大島育雄さんの名前は北極関連の書籍でよく出てくる。記憶が曖昧であるが、角幡雄介さんの極夜行を読んだとき、世界最北の村であるシオラパルクを知...
晴耕雨読(書評)

羆吼ゆる山 を読んで

今野保著 羆吼ゆる山 を読んで感じた気づき。今野少年が過ごした日高での生活を追体験し、現代に生きる我々は生き物として豊かな暮らしをしているのかと再考する一冊。
晴耕雨読(書評)

カラハリが呼んでいる を読んで

カラハリが呼んでいるを読んでの書評。
晴耕雨読(書評)

北極圏1万2000キロ を読んで

植村直己著書 北極圏1万2000キロを読んでの書評を書いてみました。盛りの付いたメス犬(野良)がいると、ドッグチームは壊滅状態となってしまう…そしてライフルの引き金を引くという一節に緊張感と植村直己さんの苦渋の決断を強く感じたのである。