
深夜特急1 -香港・マカオ- を読んで
放浪記の名著、深夜特急を50過ぎで初めて読みました。本来ならば若者が海を越えた世界に思いをはせ、悶々とする自分の状況を打開するきっかけになるような紀行本である。私はその若者が旅に向かうきっかけになるであろう本書を読んで自分の若き日を回想する事が出来ました。そして時間を弄ぶような、そんな稚拙な旅であったように感じた自分の旅もそれなりに素晴らしいものであったのではないかと、そんな気持ちになりました。中年フェーズの方にこそ、あの頃若かった自分の時代の物語を感じて頂きたいと思います。