小川山 川上村 廻り目平キャンプ場 その①(2025.07.20.)

山行記

 7月(日帰り)、8月(一泊)と小川山(川上村 平キャンプ場)へ岩登りをしに訪れた。7月は3連休の中日、家族3人で、8月はお盆後半、息子と2人で、息子は小川山で初めての岩登り(ボルダリング)、及びキャンプ泊を体験した。

 小川山とは「日本のヨセミテ」、「クライミングの聖地(メッカ)」などと言われるほど、昔より多くのクライマーに親しまれている外岩の代表的なスポットであり、キャンプ場の駐車場から望む岩峰群、河原や山林、キャンプ場にも転がる大小のボルダー(岩)がクライマーを虜にし、楽しませてきた。

 かく言う私もクライミングに熱中していた頃は、足繁く通った思い出の場所である。今回は山登りの記事ではなく、岩場である小川山について感じた事を書いてみようと思う。

 7月20日、朝7時半、初夏の様な日差しの小川山に到着した。三連休、晴天と好条件の小川山(廻り目平キャンプ場)駐車場は既に満車状態であったが、運よく?椅子で場所取りをしていたスペースがあったので、周辺にいたクライマーと相談の上、その椅子を退かし、空いたスペースに駐車することにした。

 昨今SNSで話題になっている駐車場の場所取り問題について、私は肯定する意見を持っていない。川上村(川上村振興公社/金峰山荘)がガイドラインとしてその方向性を指示していない状況である以上、使用する当人たちの考えに委ねるものと捉えざるを得ない。不特定多数の利用者が公平に駐車場を利用するために、またそれを尊重するために深夜~早朝に到着する準備、計画をし、実践しているという事、それは小川山で遊ぶというイベントに向ける強い情熱であると私は考える。

 道路事情で仲間の到着が遅れる、もう少しで到着する、云々、事情は理解する。が、それを想定して準備、計画を我々はしている。たかがイベント事(≒遊び)であるかもしれないが、その楽しむ時間の為に、その遊び同等に準備、計画も全力でしている。

 と、まあ何が言いたいかというと、好条件下では需要が高まる(=混雑が予想される)のは必至で、そこも加味して準備、計画するのも問題緩和の一つの方法かなと思うのである。

 午前中は石楠花遊歩道エリアで川沿いに転がる岩を散策し、グレードもない様な簡単な岩で息子とスラブの練習をした。

 トポ(黒本)に載っている課題は10級であっても子供には難しい。無理に課題として存在するルートを選ぶよりも、そこらに転がっている岩に登って遊ぶ方が息子も楽しく登ってくれるようであった。子供にしか感じられない?ルートを登っていくその様に感心しながら見ている。家族で自然に触れ、自分が熱中した遊びを我が子も楽しんでいる、感慨深い思いになった。

 売店小屋で昼飯を食べながら、対岸のサイコロ岩を登るクライマーを眺めていた。何れ成長した息子にビレイをしてもらい、再び岩壁に挑みたい、そんな願望が私にはある。そのためには、息子がクライミングをしている必要がある。そのために…息子が小さいころから山登りやクライミングに連れて行っている。あわよくば、自分ではもう自力で登ることが難しいクラシカルな好ルートをフォローでも良いので登って(登らせてもらう?)みたいと思ったりもする。

 息子はそんな父親の望みをどう思うであろうか。当然の事であるが、(息子の、そして私の)人生は私の思い通りにはならないだろう。クライミングですらいつまで続けてくれるか分からない。ただ趣味や特技、運動の選択肢の一つとして、クライミングが子供の生活環境(人生)の中にあればよいという思いで続けているのかもしれない。

 午後はキャンプ場ボルダーで何個か面白そうな岩を登った。ホールドの持ち方(保持する時の体勢や感触)や体の使い方(テクニカルな体の動きや筋力のコントロール)がまだ理解出来ていないため、ジムナスティックな課題は困難なようであったが、スラブやリップ・トラバースの様な課題はなかなかなもので、本人も楽しんで岩に取り付いていた。

 午後2時には小川山を出発し、双葉SAでの休憩を挟んで都心に午後8時到着。三連休の観光帰り渋滞にはまり、実に6時間のドライブとなかなかハードな帰路となった。(その② 2025.08.13-14.に続く)

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